I'm slowly trying to read through a light novel and came across this sentence:
襲撃を予定してみたものの、集まったメンツは見事にキワモノばかりの盗賊団だ。
What does that キワモノ (kiwamono) mean? None of the dictionaries I've tried seem to know the meaning of that word.
I'm slowly trying to read through a light novel and came across this sentence:
襲撃を予定してみたものの、集まったメンツは見事にキワモノばかりの盗賊団だ。
What does that キワモノ (kiwamono) mean? None of the dictionaries I've tried seem to know the meaning of that word.
キワ in キワモノ comes from 際どい:
- very close; close; narrow (e.g. narrow victory); dangerous; risky; hazardous
- suggestive; bordering on the obscene; risqué; delicate (e.g. question); immoral; questionable; shady
In this case キワモノ refers to someone who is very questionable, abnormal, peculiar or even insane for a thief. For example, a thief weighting 400 lbs, a thief who faints at the sight of blood, a thief who uses a guitar instead of a knife... These can be called キワモノ.
According to dictionaries 際物 in kanji means seasonal/temporary/trendy/non-universal articles and topics, but I think this meaning is obsolete. キワモノ as a slang word is usually written in katakana.
キワモノ is a peculiar word, where I can't find a dictionary that uses the term the way the media (news shows, anime, etc.) uses it.
It refers to "risky", "dangerous", "extreme" things/people.
So in your example, the people who gathered were all "dangerous" people (ie thieves). In reference to products, say video games, a game based off of the sport jai alai would be considered a キワモノ genre.
It has been asked several times on Yahoo as well by native speakers, so I think this is a confusing word even for them.
I believe this is a word that has changed meanings of recent, probably because either people misread the meaning or repurposed the word because it was convenient. The word is likely derived from 際{きわ}どいモノ(者or物). 際{きわ}どい by itself means risky or dangerous. So I feel that people assumed it meant that, rather than its original meaning. There are several words like this, where the word is commonly misused, even in the media. Examples would be 確信犯{かくしんはん}, 役不足{やくぶそく}, すべからく.
Funny thing is, while I could not find the definition I wanted in dictionaries, looking up synonyms brought up a good definition and similar words.
I agree that the dictionary definition in JMdict-based dictionaries is a bit vague. A noun meaning "seasonal articles" or "temporary". Anyway, let's try to understand the word in the context.
襲撃を予定してみたものの、集まったメンツは見事にキワモノばかりの盗賊団だ。
(I) tried to predict the attack, but the lineup was an utterly ad hoc band of thieves.
(not exactly sure who is attacking and who is lining up)
Why I used the word ad hoc?
The original meaning of 際物{キワモノ} is "seasonal articles". It comes form the kanji 際 "occasion" and 物 "thing". The band of thieves was created for this particular raid, and that's why I think you can call it ad hoc.
There was some confusion over why it was written in katakana instead of kanji. For that, refer to this question: Why are katakana preferred over hiragana or kanji sometimes?
Edit: It appears that my interpretation of the word was incorrect, since there are two answers that tell about another meaning for the word that fits this context better. It is much safer to assume that the band of thieves was dangerous than that the author of the novel actually goes meta and tells the readers that the band of thieves was a cheap trick that conveniently fit the situation.
The link about katakana spelling still holds true. The word is written in katakana so that the new slang meaning will be considered by people who encounter the word for the first time. When the majority of people understand the new meaning (if ever), the katakana spelling can be dropped and you can start to use the kanji without the risk of being misunderstood.
キワモノ
日本語{にほんご}
この用語{ようご}は、まだ日本語{にほんご}として定着{ていちゃく}していないと思{おも}われるが、インターネットで検索{けんさく}すると923,000件{けん}のヒットがある。カタカナで書{か}かれているので「際物{きわもの}」と全{まった}く同{おな}じ意味{いみ}で使{つか}われているとは思{おも}われない。 因{ちな}みに、「際物{きわもの}」を辞書{じしょ}で調{しら}べると、
1 ある時季{じき}のまぎわにだけ売{う}れる品物{しなもの}。正月{しょうがつ}の羽子{はご}板{いた}、3月{がつ}のひな人形{にんぎょう}、5月{がつ}の鯉{こい}のぼりなど。用例{ようれい}:「際物{きわもの}商{あきな}い」
2 一時的{いちじてき}な流行{りゅうこう}をあてこんで作{つく}った商品{しょうひん}。
3 演劇{えんげき}・映画{えいが}・演芸{えんげい}・小説{しょうせつ}などで、実際{じっさい}にあった事件{じけん}や流行{りゅうこう}をただちに取{と}り入{い}れて題材{だいざい}としたもの。用例{ようれい}:「際物{きわもの}小説{しょうせつ}」
とある。
不思議{ふしぎ}なことに「際物{きわもの}」を検索{けんさく}すると、97,300件{けん}と「キワモノ」のヒット件数{けんすう}の1/10と大変{たいへん}少{すく}ない。その理由{りゆう}は、「際物{きわもの}」と漢字{かんじ}だけで書{か}いたのでは筆者{ひっしゃ}が「きわもの」と発音{はつおん}される単語{たんご}を指{さ}していると読者{どくしゃ}に理解{りかい}されるか疑{うたが}わしいしからであり、更{さら}に、「きわもの」と正{ただ}しく読{よ}むのもむずかしいので、「際物{きわもの}」の意味{いみ}ではあるが敢{あ}えてカタカナで「キワモノ」と記載{きさい}した例{れい}も923,000件{けん}の中{なか}には多数{たすう}含{ふく}まれているものと思{おも}われる。
「キワモノ」の意味{いみ}をインターネットで探{さが}して見{み}つかったものの中{なか}で、「際物{きわもの}」で探{さが}した意味{いみ}と異{こと}なるものを挙{あ}げると次{つぎ}のようになる。
(1)主流{しゅりゅう}、王道{おうどう}、スタンダード等{とう}の対義語{たいぎご}に当{あ}たり、一歩{いっぽ}間違{まちが}うと違法{いほう}、倒産{とうさん}、生産{せいさん}中止{ちゅうし}などの奈落{ならく}に落{お}ちる「きわどい路線{ろせん}」のこと。これは、失敗{しっぱい}すると全{すべ}てを失{うしな}う危険{きけん}が大{おお}きいが、ごく少数{しょうすう}の中心{ちゅうしん}的{てき}なファンに受{う}け入{い}れられるとその分野{ぶんや}での独占{どくせん}的{てき}とも言{い}える人気{にんき}を得{う}ることができる
(2)内容{ないよう}が際{きわ}どい、マニアックなもの。 「キワモノ」の同義{どうぎ}語{ご}は、上級者{じょうきゅうしゃ}向{む}け ・ 玄人{くろうと}向{む}け ・ マニア向{む}け ・ イロモノ ・ ゲテモノ ・ マニア好{ごの}み ・ マニア垂涎{すいぜん} ・ 色物{いろもの} ・ オタク向{む}け
(3)常人{じょうじん}には理解{りかい}できないほどの情熱{じょうねつ}を持{も}ってただひたすら道{みち}を極{きわ}める達人{たつじん}
(4)飛{と}び抜{ぬ}けて変{か}わった設定{せってい}やストーリーの作品{さくひん}
(5)「きわどいもの」の略{りゃく}のようなもの
(6)玄人{くろうと}
以上{いじょう}のようにキワモノには非常{ひじょう}にたくさんの意味{いみ}があり、しかも使用{しよう}頻度{ひんど}が「羽子{はご}板{いた}が5,920,000件{けん}」、「ひな人形{にんぎょう}20,500,000件{けん}」「鯉{こい}のぼり31,800,000 件{けん}」などに比{くら}べても少{すく}ないことからこの単語{たんご}の意味{いみ}が現{げん}時点{じてん}で日本語{にほんご}においてまだ十分{じゅうぶん}には定{さだ}まっていないと考{かんが}えられる。その上で、今回{こんかい}質問{しつもん}に挙{あ}がっている「キワモノばかりの盗賊団{とうぞくだん}」の中{なか}で「キワモノ」がどのような意味{いみ}で使{つか}われたかを推察{すいさつ}するにはどうすれば良{よ}いのだろうか。
考{かんが}えられるのは漢字{かんじ}を使{つか}っていないので、「キワモノ」が持{も}つ音{おと}に着目{ちゃくもく}するのも一{ひと}つの素直{すなお}な考{かんが}え方{かた}であろう。「キワモノ」の持{も}つ音{おと}を通{つう}じて聞{き}き手{て}に意味{いみ}を伝{つた}えるには「キワ」と「モノ」に分{わ}けて考{かんが}えるのが「キワモ」+「ノ」や「キ」+「ワモノ」を考{かんが}えるより妥当{だとう}だと思{おも}われる。
さて「キワ」からはどのようなイメージがでるか。「際{きわ}」「きわどい」あたりが最初{さいしょ}に浮{う}かぶ。これらからは、いずれも、「端{はし}」「境界{きょうかい}」「危{あぶ}ない」など、「真{ま}っ当{とう}う、真{ま}ん中{なか}、安心{あんしん}・安全{あんぜん}」とは対極{たいきょく}のイメージが浮{う}かぶ。
次{つぎ}に「モノ」からは「物{もの}」と「者{もの}」だろう。「キワ」と「モノ」の各々{おのおの}からイメージした意味{いみ}を組{く}み合{あわ}せて考{かんが}えると、「キワモノ」で検索{けんさく}できた(1)~(6)の意味{いみ}がどれも当{あ}て嵌{は}まりそうである。 作者{さくしゃ}と読者{どくしゃ}との間{あいだ}には作品{さくひん}で使{つか}わている単語{たんご}の意味{いみ}の解釈{かいしゃく}に関{かん}して契約{けいやく}がなく、しかも、今回{こんかい}のように単語{たんご}の意味{いみ}が十分{じゅうぶん}に確立{かくりつ}していない場合{ばあい}、作者{さくしゃ}が(1)~(6)の全体{ぜんたい}が醸{かも}し出{だ}す意味{いみ}が伝{つた}わればよいと考{かんが}えたと推察{すいさつ}しても妥当{だとう}であろう。作者{さくしゃ}がもしそのようなある種{しゅ}いい加減{かげん}な意味{いみ}の伝達{でんたつ}が嫌{いや}なら、意味{いみ}がもっと明確{めいかく}に確立{かくりつ}している言葉{ことば}を使{つか}ったであろう。
「キワモノ」が(1)~(6)の混合物{こんごうぶつ}として考{かんが}えてよいとなると、私{わたし}には、「普通{ふつう}の人{ひと}の対極{たいきょく}にあるような人物像{じんぶつぞう}」がイメージできる。ここで私{わたし}はふと「極道{ごくどう}」という言葉{ことば}が頭{あたま}に浮{う}かんだ。「堅気{かたぎ}」と「極道{ごくどう}」の対比{たいひ}である。
「キワモノばかりの盗賊団{とうぞくだん}」というフレーズを書{か}いた人{ひと}がこれから私{わたし}が述{の}べることを考{かんが}えて「キワモノ」という言葉{ことば}を使{つか}ったはずもないが、こんな解釈{かいしゃく}があると「キワモノ」にも箔{はく}が付{つ}くのではと思{おも}い私{わたし}のとりとめもない考{かんが}えをここに披露{ひろう}する。
結論{けつろん}として、「キワモノ」は「極道{ごくどう}の世界{せかい}の者{もの}」あるいは「極悪{ごくあく}な者{もの}」を指{さ}すもので、歌舞伎{かぶき}用語{ようご}に模{も}したのだと推察{すいさつ}する。
歌舞伎{かぶき}の用語{ようご}で芝居{しばい}の内容{ないよう}をジャンル分{わ}けするときに、「〇〇をテーマにしたジャンル」のことを「〇〇 物{もの}」と呼{よ}んでいる。 実際{じっさい}に、時代{じだい}物{もの}、御家{ごけ}物{もの}、石橋{しゃっきょう}物{もの}、白波{しらなみ}物{もの}、世話{せわ}物{もの}、松羽目{まつばめ}物{もの}、丸本{まるほん}物{もの}などの用語{ようご}がある。因{ちな}みに「キワ物{もの}」は無{な}い。
キワモノのキワは「際」ではなく、極道{ごくどう}の「極{ごく}」であり、キワという読{よ}みはその訓{くん}読{よ}である「極{きわ}み」の語幹{ごかん}である。キワモノ全体{ぜんたい}で「極道{ごくどう}の世界{せかい}を扱{あつか}った芝居{しばい}」のことを指{さ}しており、また、その世界では、その世界{せかい}に住む男{おとこ}たちも「極者{きわもの}」と呼{よ}ぶことは許されるであろう。
「キワモノばかりの盗賊団{とうぞくだん}」というフレーズを使{つか}った作者{さくしゃ}の理解{りかい}はどうか分{わ}からないが、この単語{たんご}の響{ひび}きから類推{るいすい}できる「極道{ごくどう}の世界{せかい}の者{もの}」あるいは「極悪{ごくあく}な者{もの}」という意味{いみ}合{あ}いで、カタカナの「キワモノ」をイメージして理解{りかい}した人{ひと}が私{わたし}以外{いがい}にいても不思議{ふしぎ}ではないような気{き}がする。
English
I have a will to post the English translation as soon as possible.