For example, I learned the word 完全主義者 in a movie recently, and I tried using it in conversations with two different Japanese people. Both of them corrected me with 完璧主義者.
あなたの知っている日本人が「完全主義者」を「完璧主義者」に訂正した理由は、前者がnegativeの度合いが強いからなどの理由ではないと思います。
単純に、同様の意味なら「完全主義者」と「完璧主義者」とを比べると、「完璧主義者」の方が普及しているので、あなたが使った「完全主義者」という言葉に違和感を感じて比較的聞きなれている「完璧主義者」の使用を勧めたものだと思います。
この判断において構成要素である「完璧」と「完全」の詳細な意味を比較してもあまり意味がないと思います。
因みに、「完全主義者」を調べると「完璧主義者」と同じで、その意味は「****」であって、余り度が過ぎると「他人から嫌われる」のような説明になっています。
両者は単純に使用頻度の差ですので、映画と実社会との使用の比較も無意味だと思います。
質問者がperfectionistの意味で使う時には、日本人が聞きなれている「完璧主義者」の使用を勧めます。
EDIT
「完全主義者」と「完璧主義者」とで、何故「完璧主義者」の方が同じperfectionistの意味として多く使われ、従って聞きなれているのか自分なりに考えてみました。
辞書等で、「完全主義」あるいは「完全主義者」の意味を調べてみますと、「完璧主義」あるいは「完璧主義者」と同じである、あるいは、「完璧」という言葉を使って説明している場合が多いが、逆の場合、すなわち、「完全主義者」で「完璧主義者」を説明しているケースは、皆無に近いことが分かります。これは、概念的に同じなら、「完璧主義」あるいは「完璧主義者」が、日本語として「完全主義」あるいは「完全主義者」に対して身近な表現として理解されていることの現れだろうと推察します。
これにより、「完璧主義者」の方が優先していることの実態はある程度分かりますが、何故「完璧主義者」の方が優先しているのかという理由にはなりません。
この判断において構成要素である「完璧」と「完全」の詳細な意味を比較してもあまり意味がないと思います。
私の最初の回答の中で私は上のように書きました。
しかし、「完全」と「完璧」とでは、使用上で何らかの違いがあることを私自身感じていますので、この違いを明らかにすると、何故「完璧主義者」がより多く使われているのかが分かるものと思い、調べてみました。
インターネットで見つかった「『完全』と『完璧』の違いってなんですか?」のベストアンサーを見ますと次のようになっております。
完全とは簡単に言えば単に「100%」ということで、ポジティブなニュアンスでもネガティブなニュアンスでも使います。
完璧とは本来「欠点や不足が全くなく、非常に立派なさま、完全無欠、遺漏なくやってのける」の意味で、ポジティブなニュアンスのみです。
これでも、「完璧主義者」の優先度が高い理由が分かりません。
的確な答えを探せませんでしたので、私が感じている「完全」と「完璧」の違いを列記します。
これはあくまでも私見ですので、人によって理解が違うことは十分考えられます。
「完全」
- 機械あるいは計測器による測定の結果、期待する数値、水準に完全に一致している。
- 「完全」であることの判断は、ほぼ人に依らないで一致する。
- 機械的、学問的、数学的、ディジタル的、静的、即物的である。「完全衝突⇔×完璧衝突」「完全円⇔×完璧円」「完全水平⇔×完璧水平」「完全零位置⇔完璧零位置」
「完璧」
- 期待する状態に完全に到達していることの人による評価あるいは判断。
- 「完璧」であることの判断は、判断する人によって変わる。ある人は「完璧」と判断しても別の人は「完璧ではない」と言うかもしれない。また、「完璧」と言った人の満足感が感じられる。
- 情緒的、アナログ的、動的、属人的である。
実際のシーンを想定して「完全」と「完璧」のニュアンスの違いを感じていただきたいと思います。
上司から頼まれていた仕事がようやく完成した部下が、上司に完成品を持って終了報告に来た。
上司は「完全だね!」あるいは「完璧だね!」と言った。
この場合は、「完全だね!」と言った上司は、完成した品物の完成度が非の打ちどころがないと言っているように私は感じます。一方「完璧だね!」と言った場合、完成した品物の完成度への高い評価はもちろんですが、完成品を手にした上司の満足感と、「よくやったね、ご苦労さん!」という部下に対するねぎらいの言葉もあわせて感じられます。
上記のように両者の意味は似ているかも知れませんが、ニュアンスがかなり違いますので、使われ方に大きな差が出るものと思われます。特に、perfectionistのように機械的に判断できない「人」に対する表現では、明らかに「完璧」という言葉が持っている「完全」にないニュアンスが反映される「完璧主義者」の方が自然に聞こえるのだと思われ、従って使用頻度も自ずと高くなっているものと思われます。