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最近「むしろあなたに英語を教えてもらいたいくらいだ」という文を見かけたのですけど、英訳の「I'd rather you teach me English」を言ってみたとしたら、私なら「くらいだ」なしで、「むしろあなたに英語を教えてもらいたい」とかになるでしょうから、「くらいだ」の働きや必要性に悩んでいるのです。この「くらい」は、最低限を表すものと同じなのですか。何か軽蔑を表しているわけですか。

よろしくお願いします。

1 Answer 1

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「くらい」には色々な意味があり、あるものの程度が非常に小さいことを表すことも、非常に大きいことを表すこともできます。

  1. おおよそ同じ程度・approximately:「1年くらい前」「サッカーボールくらいのサイズ」
  2. たったこれだけの程度・only:「それくらいのことで泣くな」「話を聞くくらいなら簡単だ」
  3. こんなに大きな程度・this much・to the point:「驚くくらいに美しい」「1万円もするくらいだからおいしいはずだ」

あなたの例の場合は3番目に該当します。つまり、この「くらい」には、「聞き手の英語の能力がとても高いので」という気持ちが入っています。

むしろあなたに英語を教えてもらいたいくらいだ。
(Your English is so good that) I'd rather have you teach me English.
(Your English is good to the point where) I'd rather have you teach me English.

この文は、事前に「あなたの英語は上手ですよ」のような文脈がある場合のみ成立します。

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